看護師として働くことにやりがいを感じる一方で、「この働き方をずっと続けていけるのかな」と思ったことはありませんか?
私自身、看護師として働く中で、夜勤による生活リズムの乱れや、家族や友人との時間を合わせにくいこと、命と向き合う責任の重さに悩むことがありました。
当時は「看護師なんだから、これくらい頑張らないと」と思っていました。
でも、頑張り続けるうちに、自分の体や心の余裕が少しずつなくなっていることに気づきました。
この記事では、私が「この働き方を続けるのは難しい」と感じるようになった4つの理由について、実際の経験を振り返りながら書いていきます。
看護師の私が『この働き方を続けられない』と思った4つの理由
夜勤で生活リズムが崩れ、体調が整わなかった
夜勤をしていた頃、一番つらかったのは生活リズムが崩れてしまうことでした。
夜勤前は「寝ておかなきゃ」と思えば思うほど眠れず、徹夜のまま仕事へ向かったこともあります。
仕事中は頭では動けているつもりでも、体がついていかず、いつもどこか疲れが抜けませんでした。
夜勤を始めてからは風邪をひくことも増え、「顔色が悪いね」「クマがすごい」「老けたね」と言われることもありました。
3交代勤務では夜勤の前日が休みになることもありましたが、リフレッシュするための休みではなく、夜勤に備えて睡眠を調整する時間になっていました。
夜勤明けも、疲れているはずなのにアドレナリンが出ているのか、なかなか眠れません。
生活リズムはどんどん乱れ、「この働き方をずっと続けていけるのかな」と考えるようになりました。
そして、つらかったのは体調だけではありません。
「若いから体力あるよね」「若いから大丈夫だよね」と言われることが多く、本当はしんどくても「つらい」と言い出せませんでした。
頑張ることが当たり前になっていて、自分の体のサインを後回しにしていたように思います。
友人や家族と予定を合わせにくかった
シフト制で働いていた頃は、友人や家族と予定を合わせることが本当に難しかったです。
土日休みの家族が帰省しても、私は仕事で一緒に出かけられないことがよくありました。
新人だった頃は、家族がいるスタッフの予定が優先されることも多く、人手が足りない日にシフトが入ることがほとんどでした。
夏休みも好きな時期に取れるわけではなく、「まだ使えないうちに取って」と言われ、6月に取得したこともあります。
友人とも休みが合わず、旅行やイベントを諦めることが何度もありました。
さらに、休日出勤がほぼ毎週のようにあり、「休みの日」という感覚を持てない時期もありました。
看護師という仕事は、人の生活を支える大切な仕事です。
その一方で、自分自身の時間や、大切な人と過ごす時間を犠牲にしなければならない場面も少なくありませんでした。
当時はそれが当たり前だと思っていましたが、今振り返ると、「仕事だけでなく、自分の人生も大切にしたい」と考えるようになったきっかけの一つだったと思います。
命と向き合う仕事の責任の重さ
精神科で働いていた頃は、命と向き合う責任の重さを何度も感じました。
笑顔で退院された患者さんが、しばらくして再び入院されたことがありました。その出来事は、「本当に回復したと言える状態だったのだろうか」「もっとできることはなかったのだろうか」と、自分自身を振り返るきっかけになりました。
また、いつもより表情が暗いと感じた患者さんに、忙しさを理由に声をかけられなかったことがあります。その後、その患者さんが危険な状態になったと知り、「少しでも気になったら声をかけること」の大切さを痛感しました。
精神科では、言葉の重みも強く感じました。
励まそうと思ってかけた言葉に「何がわかるの!」と怒鳴られたこともあれば、別の患者さんからは「その言葉で、自分は眠っていいんだと思えた。死にたい気持ちがなくなった」と言っていただいたこともあります。
同じように接しているつもりでも、受け取る人によって言葉の意味は大きく変わります。その経験から、一つひとつの言葉が人の心に与える影響の大きさを実感しました。
当時は、自殺未遂を繰り返す患者さんを目の前にして、「一般病棟では、生きたいと願ってもかなわない命があるのに、どうして自ら命を絶とうとしてしまうのだろう」と戸惑いを感じたこともありました。
それでも、患者さん一人ひとりには、それぞれの苦しみや背景があることを知り、簡単に理解したつもりになってはいけないことも学びました。
私は「少しでも患者さんを笑顔にしたい」という思いで精神科を選びました。
しかし、退院後に亡くなられたという報告を受けたとき、病院の外で起きる出来事に対して、自分の力だけではどうすることもできない現実を知りました。
この経験は、今でも忘れられません。
命と向き合う責任の重さ、そして看護師としてできることには限界があること。その両方を知ったからこそ、自分自身の心にも余裕を持てる働き方を考えるようになりました。
夜勤が悪いわけじゃない…でも私には合わなかった
夜勤がある働き方が悪いわけではありません。
夜勤をしながら長く看護師として働いている方もたくさんいますし、夜勤があるからこそ支えられている医療もあります。
私自身も、看護師という仕事を嫌いになったわけではありません。
患者さんと関わることにやりがいを感じた瞬間もたくさんありました。
ただ、私にとっては、夜勤による生活リズムの乱れや、家族や友人との時間を合わせにくいこと、そして命と向き合い続ける責任の重さが積み重なって、「この働き方をずっと続けるのは難しい」と感じるようになりました。
「看護師を辞めたい」という気持ちだけではなく、
「これからは、自分の生活や家族との時間も大切にできる働き方をしたい」
そう思うようになったのです。
今振り返ると、夜勤がつらかった経験は、私にとって決して無駄ではありませんでした。
自分にはどんな働き方が合わないのか、そして、これからどんな働き方をしたいのか。
それに気づくための大切な経験だったと思っています。
この気持ちが、育休に入ってから「これからの働き方を見直してみよう」と考えるきっかけにつながっていきました。
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